ステンドグラスの扉
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ご来店のお客様によく「購入したステンドグラスはどのように使えばよいでしょうか?」と質問されます。
大抵の方は、ステンドパネルを取り付けたい場所があり、そこへ設置する方法や木枠をどうするかという質問ですが、中には一目惚れしたステンドグラスに対して使い道は後から考える、というお客様もいます。
具体的な用途は勿論、デザインや大きさはどうするのか、ガラス自体を加工するか、オリジナルの木枠を使うか、使うなら古いまま使うか、新しく作るか、木の種類は、色の仕上げは…といったように改めて色々と決めることが出てきます。
そんなとき先立って細かいことを考えるとややこしくなってしまいますので、まず「こうしたい!」という希望をお店の人に伝えて、お店の人にも悩んでもらいましょう。
今回の記事は2015年、実際に施主様の希望を摺り合わせながらデザインし完成させた、ステンドグラス取り付けの一例です。
購入されたのは、ヴィクトリアンステンドグラス(オリジナルの木枠付き)
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このステンドグラスを木製パネルにはめ込み、この↓ゴシックパネルと組み合わせ、扉として使います。
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まずは上のゴシックパネルと同じオーク材でステンドグラスを組み付けるパネルの製作。
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ゴシックパネルのサイズ、意匠に合わせた時に違和感が出ないようデザインしたパーツ。
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加えて、アンティークの古材を加工して使います。
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エイジング作業。飾り傷をつけ、うずくり(木目出し)も行います。ここまででパーツ別の製作は一段落。
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それらを組み付けて、
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その後仕上げの色を2度、3度と重ね、ようやくフィニッシュ。
設置施工完了です。真ん中のアンティークパネル(二枚)とステンドグラスに合わせて制作した左右のパネルが違和感なく仕上がりました。
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裏地には、ウィリアム・モリス(イギリスのアーツ&クラフツ運動を牽引したデザイナー・思想家)デザインのテキスタイル生地を使用。
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こちらは北鎌倉にあるギャラリー、蔵屋さんの館内に取り付けました。
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ご覧の通り、コッテコテの日本家屋、幕末期の古民家。
お店のリニューアルに伴い、和洋折衷でバランスの難しいインテリアコーディネートを頼まれたのですが、ご依頼者様がギャラリーや美術館もされている方なので、お聞きしたデザインやバランスは完璧!
構造や強度、ディティールを考えることに集中して、後は楽しい木工作業。
改装後の店内はこんな感じ。
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