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From Factory | キヤアンティークス
From Factory

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アンティーク家具をレストアするにあたって、どうしても避けて通れないのが「釘抜き」という作業。
古ければ古い程まさかの場所に釘が打ってあったり、釘の頭を上手に隠してあったりするので、倒壊寸前のグラッグラになった家具でも分解する時は要注意です。
さて、今回は最近イギリスでもあまり見掛けなくなってしまった150年程前のヴィクトリアンマホガニーエクステンディングテーブルを修理しています。

ハンドルを回すと天板が中央で開いて、補助天板を乗せる伸張式のテーブルです。
このテーブルは構造の修理が済んだら仕上げはそこそこにして、キヤ横浜店で什器として使われる予定です。もちろん販売も致します。

脚はとてもキレイな状態で残っていますが、お決まりの脚と幕板の接合部にガタツキがあり、このテーブルの構造上強度が必要なので分解して再接着することにしました。すると案の定錆びた釘があちこちから発見されました。
古い家具は「ホゾ継ぎ」という技法で組み立てられている事が多く、脚に掘り込まれたミゾに幕板を差し込む構造になっています。
このテーブルには脚の内側から差し込まれた幕板に向かって、何本も釘が打ち込まれていました。
中には頭を深く埋め込まれた釘も何本か。

先日のカントリーチェアのブログでも紹介しましたが、埋め込まれた釘を抜くのはホネが折れる仕事です。
今回は天板の下で見えにくい場所だったので、思い切って抜いてみました。
潤滑油をさしたり工具で掴める様に補助穴をあけたりと地味に格闘すること1時間余分、荒療治になりましたがなんとか全部抜く事が出来ました。
木部は追々整形するとして。今回発掘した釘は長い物で70ミリ以上!
形と錆び具合から考えて3期に分けて修理の手が入っていた様です。


どれもオリジナルの物ではなく、家具を使っている内に接合部が緩んで応急的に釘を使ってしまったのでしょう。
しばらくは大丈夫かも知れませんが、根本的な修理にはならないんですけどね。
苦労した甲斐もあって肝心な構造、外観を損ねる事無くホゾはスコッと抜く事ができました。
しかし修理の本番はここから。これから気の抜けない作業が数日間続きます。


アンティーク家具はこうしてちゃんと治してあげればこれから何世代も使い続ける事が出来ます。
また不適切な修理は家具の寿命を縮めかねません。
何より後の世代のレストアラーが困ってしまいますし、せめてキヤ工房では適切な手法で治してあげたいものです。

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