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ドアノブを交換してみました | キヤアンティークス
From Factory

ドアノブを交換してみました

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最近、店頭でお問い合わせ頂くことが多くなった「ドアノブの交換」
頭では理解しているものの、新築やリフォームの現場ではプロの建具屋さんにお任せする事が殆どで、当店でも数回取り扱ったことが有る程度でしたので、今回、理屈や段取りを再チェックするために当店スタッフ宅のドアノブを交換してみました。
ドアや金物によって当てはまらない状況も当然あると思いますが、今回はこちらのケースを元に色々と説明していきたいと思います。
難しく考えると大変ですが、細かいことを気にしないスタンスで挑めば、案外簡単なDIYです。ぜひ挑戦してみて下さい。
玄関ホールからリビングの入り口の扉です。よくあるフラッシュです。
現状は良く見かけるレバーハンドルが付いています。
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鍵は付いていませんので最も簡単な状況です。
まず、ドアノブを入手する前に、いったんこのハンドルとラッチ部分を外して構造と各寸法をチェックします。
幸い万能ドライバー1本で取り外す事が出来ました。現代物の金物はアンティークより簡単な方法でドアに取り付けてあります。
メーカーが解れば、HP等もチェックしてみるとよりスムーズに取り外しの作業が進むかも知れません。
まずここでチェックするのはざくっと4箇所。
ハンドルやノブを外すとドアに写真の様な穴が開いていますので、穴の寸法を控えておきましょう。
交換用のノブの台座がこの穴より大きいサイズを選ばないと穴が塞がりきらず、かっこ悪くていけません。
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次は、ラッチの寸法。この辺りでアレルギー反応が出てしまう人も多いのではないでしょうか?
ドアに付いたままだと解りにくいのでいったん外します。これもドライバー1本の作業。   
ドアのヘリ(以下、フロント)からネジ止めしているだけなので簡単に外れます。
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この細長いタイプのラッチを「チューブラッチ」または「チューブラ錠」といいます。
このハンドルは、ラッチの側面に開いている正方形の穴の中に四角い芯棒を通す事によってドアの両側から
ラッチを動かしてドアの開け閉めをしています。
ここではドアのフロントから四角い穴の中心までの距離を測ります。
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ラッチの計る場所はここのたったの1箇所です。今回のラッチは約55ミリでした。前出の穴の寸法と一緒に控えておきます。
この「ドアのフロントから四角い穴の中心までの距離」を「バックセット」と言います。
「チューブラッチ」とセットで後々必要になる用語なので、覚えておいてください。
ラッチを外した後のフロント面がプレートの形に少しだけ彫り込んで有ります。
殆ど見えない場所ですが、プレートの形がラッチによって若干違います。
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今回は、ラッチを探す手間と時間を考えると削った方が早い!と判断し、
4角の丸いプレートのラッチから四角く角張ったプレートのラッチに交換したため
フロントの彫り込みを少しだけ調整しました。
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最後はドアの厚さ。これは簡単ですね。定規で測って控えておきましょう。
ここまでの情報を手に入れた上で、外したチューブラッチを持って、お楽しみのアンティークショップにドアノブを買いに行きましょう。
只今、キヤアンティークス藤沢店、及びWEBショップでは、ドア周りの金物が大量に入荷して絶賛販売中です。
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今回は、シンプルですが質感の良い真鍮のオーバルノブをチョイスしました。
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前出の「バックセット」が50ミリ以下のドアの場合は、ノブタイプだとドア枠に近すぎて使いにくい状況ですので、ハンドルタイプから選ぶと良いでしょう。
ドアノブ、ハンドルそれぞれには、四角い芯棒(以下、角芯)がセットされています。
太さが個体によってまちまちなので、ドアから外した現代物の細い角芯のチューブラッチに合う物は、殆ど無いと思った方が良いでしょう。
つまり、ドアノブを交換するのであれば、最初からラッチも併せて交換するつもりで臨んだ方が段取りよく作業が進むと思います。
角芯は長さも個体によってまちまちです。ドアの厚さを店員に伝えて取り付けが可能かどうかを相談して確認してもらうと良いでしょう。
少々の誤差なら調整してもらえるかも知れません。
幸運にも選んだノブの角芯とドアに付いていたチューブラッチがピッタリのサイズであればそのまま自宅に戻って分解と逆の要領で取り付けて完成です。
私が選んだノブの角芯も、多分に漏れず、家から持ってきたラッチには入りませんでしたので、近所のホームセンターで調達してきました。
いろんな種類が発売されていますが、選ぶ基準は、
1,チューブラッチで有ること。
2,バックセットが同じ長さ。
3,角芯がなるべくピッタリである。
4,バネの強さはお好みで。
以上です。ホームセンターや金物屋さんに在庫が無ければ店員さんにお願いして取り寄せてもらいましょう。
最近ではインターネットでも各サイズ簡単に購入出来ます。ネットで探すのも近道かも知れません。
価格は物によりかなり幅がありますが、¥500から¥5,000くらいです。
ラッチが手に入れば、後はいよいよ取り付けです!
購入したチューブラッチをドアのフロントにネジ止めします。私はここでプレートの形に彫り込みを調整しました。
4箇所で5分くらいの作業です。
角芯を通します。手で押し込んで入って行くくらいがピッタリのサイズです。
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ドアの両側からドアノブの台座をネジ止めするだけ!
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今回使った道具は以下の通り。
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ドライバー
バール
木製ハンマー
ノミ
電動ドリルは有ると便利ですが、手回しのキリでも充分です。
掛かったコストは、
アンティークのドアノブ¥12,000
チューブラッチ¥500
計¥12,500(税別)です。
買い物も含めて半日もあれば充分でした。
作業時間はおよそ30分程。
特に危険な工具は使いませんでしたが、ケガには充分ご注意下さいね。
ぜひ今度の休日にドアノブ交換のDIYなどいかがでしょうか?

Shere
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