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アンティークコファー | キヤアンティークス
From Factory

アンティークコファー

久しぶりに工房から、最近修理しました家具のご紹介です。

こちらは17世紀〜18世紀に造られたオークコファー。
天板を上に持ち上げて収納するタイプの家具で、チェストの祖先だと言われています。

デザインはとてもシンプルですが、数百年生き残ってきたなんとも言えない存在感があります。
写真では伝わりきらないのが残念です。
木材の縮みによる割れや、反り等も有りましたが、そんな細かいことなど気にさせない風格が有りますね。
このへんも本格アンティークの特徴だったりします。

お客様のリクエストで、重量物を家具の上に常設するということで、天板の裏側に補強材を入れることになりました。
パーツは、同じく17世紀頃イギリスで建てられた家の柱を割いて造りました。
素材は家具に合わせてオーク材です。
表情はかなり近い感じに仕上がっています。

写真の通り反りや縮みで柱といってもぐにゃぐにゃなので、直角も平行もそれなりですし、組み付けや取り付けもなかなか手間が掛かりましたが、これほどの家具ですので、あえてふさわしい材料を使わせて頂きました。

補強材は12本のビスを外せば取り外せる様にしてあります。
ビスはもちろんアンティークの”マイナス”です。

在庫で同年代の古材が有ったのはラッキーでした。
古材とはいえ、かなりの剛性がとることができたと思います。
キヤアンティークスで家具をお買い求めの際は、ぜひ使い方をレストアラーにお伝え下さい。
加工や補強をご提案させて頂き、スペシャルな一台に仕上げることも可能です。お見積させて頂きます。ちなみに今回の工賃はサービスさせて頂きました。

今回は久しぶりの本格的なアンティーク家具のレストアでしたが、お客様の御理解により、オリジナルの表情を活かした仕上げが出来ました。
当然小傷や割れもきれいに処理する事は可能ですが、そのために、かえって家具にダメージを加えてしまい、風合いを損ねてしまいかねません。
アンティーク家具のレストアは、古くなればなるほど手を加えるべきではないと思うんです。
今回の様になるべく最小限の施術で実用に耐えられる様に、かつ美しく仕上がるといいんですけどね。
S様、この度はありがとうございました。末長く宜しくお願い致します!

Shere
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