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グラッグル・ジャグ GLUGGLE FISH JUG | キヤアンティークス
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グラッグル・ジャグ GLUGGLE FISH JUG


DARTMOUTH POTTERY社
GLUGGLE FISH JUG
c434

イギリスのコレクタブルズとして結構有名なのがこちらのジャグ。
ジャグ(水差し)にあまり馴染みのない日本では花瓶に見えてしまうのですが、しっぽのところが手にしっくりなじむラインになっていてとっても持ちやすいんです。

グラッグル・ジャグ(Gluggle Jug)、グラッグ・ジャグ(Glug Jug)、ガーグル・ジャグ(Gargle JugもしくはGurgle Jug)などいろいろな呼ばれ方をされるのですが、それぞれ以下のような意味合い↓

 

・Gurgle:「水が音を鳴らしながら流れ出る」

・Glug:「ゴボゴボ」「トクトク」と水が流れる音のオノマトペ(擬音語)

・Gargle:「うがい」の事。

 

お分かりでしょうか?
このグラッグル・ジャグ、水を注ぐときにお魚のおなかから「ゴボゴボ」とか「ボコボコ」という音が出る仕組みを持つ、変わった水差しなんです。

その音がおもしろいのでついつい何度も水を入れたり出したりしてしまう…子供のおもちゃみたいですが、れっきとした大人のコレクタブル。この遊び心がたまりません。
写真のような魚型が一番オーソドックスな形ですが、メロウ(人魚)や海神をかたどったグラッグル・ジャグも存在します。

この不思議な水差しの発祥は19世紀のイギリス、スタッフォード州。
現在流通しているものの多くは、デヴォン州で作られたミッドセンチュリー(1950年)から20世紀後期の頃のお品です。
もちろんコレクターさんもいて、専門のサイトもあります↓(英語サイト。クリックすると別ウィンドウで開きます。)
http://www.glugglejugs.co.uk/

Gargle=ガーグルと聞いて思い出すのはガーゴイル。ヨーロッパの聖堂など石造りの建築物の意匠に使われるおどろおどろしい彫刻です。

ガーゴイルといえば恐ろしげな怪物…というイメージですが、実際は口からごぼごぼと雨水を吐き出す建物の雨樋(あまどい)の役目を持つエクステリアの一種。
日本庭園に水琴窟(すいきんくつ)という、水のしたたりや雫の奏でる音を楽しむ文化がありますが、その変形版と云えるかも?
生活の中から聞こえてくる水の音の面白さを聞き逃さない、先人の発想の豊かさに感心してしまいます。

 

※神奈川県横浜市にある横浜公園の敷地内、横浜スタジアムの横に「彼我公園」という日本庭園があり、園内には蹲踞(つくばい:岩をくりぬいた水鉢)とともに水琴窟がしつらえてあります。
雨の日に竹の筒に耳を寄せれば、水の奏でる音を聞くことが出来ますよ。

 

飾って楽しんだり、飲み物を入れておいて、お客様などが来たときに注いでゴボゴボ…
なお、いい音を出すのにはちょっとコツがいります。

 

藤沢ウェアハウスにて扱っています。

Shere
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