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色鮮やかなアンティークランプ | キヤアンティークス
Lighting

色鮮やかなアンティークランプ

キヤアンティークス横浜店在庫の天井灯/プラフォニエとハンギングランプをそれぞれ二点ピックアップ。

19世紀~20世紀末、ガラス工芸隆盛期の洗練された技法が惜しみなく発揮された作品です。

シェードは発色に金粉を使用している鮮やかなピンク色のクランベリーガラスに、オパールセントガラスを溶融させて模様を描いた特殊製法の密閉型ガラスシェード。

ブロンズ製フレームは所謂グロテスク(グロッタ洞窟。帝政ローマ五代目のネロ帝時代に作られ、ルネサンス期に再発見された遺跡)様式のデザイン。 平面的且つ図象的なシルエットの要所に装飾的な意匠が散りばめられており、ユニークで存在感が有ります。

鉄製のフレームにガラスを吹き込んで作られた型吹きシェードの瓢箪型プラフォニエ。
産地は中世から空吹きガラス製品の名産地として知られるイタリア、ムラーノ島。
ガラスの色味はジェイドガラスより若干青みの弱い、白濁したグリーンです。

デザイン及び制作はパリ郊外で1920年代~30年代末頃(ドイツ軍の侵攻)までの短期間操業していたガラス職人のルイ・フォンテーヌ。
彼は同時代にフランスで活躍したガラスデザイナー/工房のアンドレ・デラッテやダヴィド・ゲランからも発注を受けるほど腕利きの職人でした。

青と紫二色からなる斑紋ガラスが薄暮の夜空の様でとても綺麗です。
吊り金物の釘隠しになっているカエデ(紅葉)の葉も非常に繊細な造作。

フランスで20世紀前期にシュナイダー兄弟工房で製作されたMirettesパターンのハンギングランプ。
ギリシャ文化を彷彿とさせるアンフォラの様なシェイプと幾何学的な模様が特徴的です。
1920年代から30年代にかけて作られていたシリーズの製品で、デザインモチーフになっている植物は英名ラージ・ビーナス・ルッキング・グラスことオオバナキキョウソウ(種名は意訳。地中海沿岸全域に広く分布。日本でも見られるキキョウソウはこれより小柄な北アメリカ原産の外来種で、近縁の別種)で、小花が密に咲き誇る様子を意匠化したデザインになっています。

ビーナス・ルッッキング・グラスはその名の通りギリシャの美の女神(ウェヌス)の手鏡が砕け散った時にその破片から生まれたという逸話があるそうで、デザインもその伝説をモチーフにしているものと思われます。

独特な形の吊り金物は錬鉄(ロート・アイロン)で作られた特別製。
当時フランスのエピネーにあった同社のガラス工房は鍛冶場を併設しており、この様な照明用の部材や器具、花瓶の台座に香水瓶の口金など、シュナイダー兄弟がデザインしたガラスウェア専用の金属パーツを生産していました。

 

画像の商品は商品は横浜店で展示販売中。ホームページ在庫リスト・オンラインショップにも掲載しています。

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フランス アールヌーボー クランベリー/オパールセントガラス プラフォニエ
SOLD:イタリア ムラーノ 型吹きガラス プラフォニエ
フランス L. Fontaine 異色熔かし込みガラス&ブロンズ ハンギングランプボウル
フランス シュナイダー Mirettes カメオガラス 錬鉄フレーム ハンギングランプ

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