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映画 「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」  | キヤアンティークス
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映画 「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」 


©2022「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」製作委員会

 

2022年6月17日(金曜日)公開の映画「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」

当店の品物を撮影にご使用頂きました。

 

当作品は2019年9月に地上波で放送されていたテレビドラマの劇場版で、タイトルは言わずもがなイギリスで19世紀後期にコナン・ドイルによって書かれた著名な推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズに由来しています。

ドラマ版はコナン・ドイル版準拠のエピソードとオリジナルの脚本を織り交ぜて構成されていましたが、こちらの作品では同名の原作小説(長編)を題材に、舞台を現代日本に置き換えての実写化。

原作小説「バスカヴィル家の犬」は19世紀イギリスのダートムア(イギリス南西部デヴォン州の町)を舞台に、ホームズ一行とバスカヴィル準男爵家の人々を取り巻くミステリー小説ですが、当作品では時代を現代に、場所を瀬戸内海に浮かぶ離島へと移し、とある富裕な一族と彼らが暮らす洋館を中心にリブートされた物語が展開されています。


物語の主軸となる一族、蓮壁(はすかべ)家の屋敷。

この素晴らしい建物は愛媛県に実在する「萬翠荘(ばんすいそう)」というフランス式洋館です。
萬翠荘は大正期に華族・久松定謨(ひさまつさだこと)伯爵の別荘として設計された建物で、日本版「バスカヴィル家の犬」の舞台としては名実ともに完璧!
(画像は萬翠荘ホームページ フォトギャラリーより)

 

ちなみに原作(イギリス)舞台の町ダートムアは、かのスリーピー・ホロウ伝説にも登場する首無し騎士や種々の妖精譚、地獄犬などケルト文化の影響を受けた非キリスト教伝承が数多く残る地域で、当のバスカヴィル準男爵家屋敷は泥炭湿地(ボグムーア)に囲まれた陸の孤島として描かれています。

対して「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」では犬神信仰をはじめ妖怪にまつわる奇譚や伝承で溢れる瀬戸内地方、その洋上に浮かぶ孤島を舞台に置いています。
製作陣の皆さんは、かなり丁寧に現代日本版へとローカライズされたのではないでしょうか。

 


©2022「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」製作委員会

舞台となる洋館・蓮壁邸のダイニングルーム。
落ち着きのある、暗い木目調の室内がクリスマス装飾で飾られています。

壁面には古写真、鹿頭のハンティング・トロフィー、額装された猟銃が並び、部屋の隅には配膳準備用のサイドボードが設置されています。
扉の横にある硝子格子の家具は洋酒瓶やデキャンタなど酒器類を収納する大柄なディスプレイ・キャビネット(収納棚)です。

 

古風で伝統を感じさせる調度品の数々が、物語の先触れとして亡くなった蓮壁家当主・千鶴男(演:西村まさ彦)の存在を隠然と漂わせています。

 

また、お屋敷の各所には直接的或いは隠喩混じりに「犬」「狩猟」をキーワードに選別されたインテリアが満載。

ブラックフォレストの温湿度計。木彫りの猟犬を頂点にあしらい、側面には猟果である猪と山鳥が吊られたデザイン。

猟犬をあしらったテーブルランプやフィギュリン(置物)もあります。

 

ほかにも、邸内各所には19世紀~20世紀前期に製作されたフランスほかヨーロッパ産の豪奢なシャンデリアが吊られています。

 





(萬翠荘ホームページ フォトギャラリーより)

 

全貌は是非映画館でご確認ください!

 


©2022「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」製作委員会

 

※2022年6月17日(金)より全国の映画館で上映しています

「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」公式ホームページは こちら↓画像リンクからどうぞ


©2022「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」製作委員会

 

 

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