イギリス製の、所謂ミッドセンチュリー（20世紀中期製）キッチンウェアをピックアップ。

 

まず左上にあるのはイギリス北東の工業都市サンダーランドのガラスウェアメーカー、ジェームズ･A･ジョブリング社のミルクガラス製キャセロール＆プレート。

アメリカのアンカー･ホッキング社（ファイヤーキング）やコーニング社と同じく耐熱ガラス（パイレックス）製品で知られていました。
1980年代に上述のコーニング社に買収され操業を終えますが、19世紀からヴィクトリアン・プレスガラス製品を手掛けていたガラス工房（グリーナー社）に端を発する、由緒正しいガラスメーカーです。

 

その右隣にある蓋付き鍋はイギリスの陶器産地ダービー州ラングレー・ミルの陶磁器メーカー、ロバッツ社の製品。
ストーンウェア産地であるダービー州らしい、どっしりとした面構えです。

同社は食器のみならずフットウォーマー、インクやビール用のボトルな等の陶製グッズも生産していました。
ロバッツ社製フットウォーマーのブログ記事

のちにロバッツ社は同じダービー州に居を構える陶磁器メーカー、デンビー社に買収されましたがその傘下で操業を続け、「デンビー･ラングレー」と字される個性的なコレクタブルアイテムを世に送り出しました。
オンラインショップ掲載のデンビー製品

 

最後、手前のプレート二種は同じくダービー州で2000年代まで操業していたT･G･グリーン社製。

T.G.グリーンの「コーニッシュ・ウェア」と言えば白と水色のストライプを連想しますが、こちらの「オークヴィル」パターンはそれらが主流になる前、1930~50年代に作られていたシリーズです。

 

 

今回紹介した商品はオンラインショップで販売しています。

キヤ・オンラインショップ