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キヤアンティークスオリジナルパインテーブル | キヤアンティークス
From Factory

キヤアンティークスオリジナルパインテーブル

 

キヤアンティークスオリジナルパインテーブルのご注文を頂きました。

 

 

今回はいつもの製作物とは訳が違います。

大きさがなんと長さ3メートル。

そして全体をハードなエイジング仕上げ、と超大型家具にも関わらず難易度の高い仕上げでのご注文。

しかも更に同じテーブルを2台!もちろん業務用です。

文章にするだけでなんだか腰が痛くなりそうな案件です。

 

ウェブサイトでご案内している通り、各デザインのテーブルを、大きさ別で価格を設定しているのですが、デフォルトの設定では2600mmまでが最大となっています。

当初は、材料の取り合わせと、さすがに需要が見込めないだろうと判断しての大きさの設定でしたので、想定外の大きさでは、強度の設定など、考え直さなくではいけません。

お客様とも協議した結果、通常4本の脚を6本で対応することになりました。

 

2台分で12本。

旋盤作業だけで丸1日掛かりです。

 

更に、製作時はレベルが出せていますが、使用中に、木材の変形で接地のバランスが崩れる事を見込んで、脚先にアジャスターを仕込むこととなりました。

天板も、長さが仇になっての不具合は避けたいので、接ぎ合わせの方法をいつもと少し変えています。

 

 

取り回しが大変なので、パーツの状態で、サンディングは9割方仕上げておきます。

脚の製作も規格外で、通常サイズなら一度に2台まとめて接着できますが、スペースと工具の都合上、2日に分けて組み付けます。

 

 

脚、幕板、貫を接着し、天板と仮組み。

 

 

再度分割し、いよいよ塗装です。

ハードなエイジングの場合、塗装→傷→剥離。

時々浮作り、という一見無駄に見える作業を何度も繰り返し、経年変化を演出しています。

傷もワンパターンになってしまうと、ワザとらしく見えてしまうので、毎回使っていた架空の人物を妄想して使用感を出しています。

3Mとはいえ大味になってしまってもいけません。

 

 

色の濃淡によるハイライトは最も重要なエイジング作業ですが、塗りで仕上げるより削り飛ばしてしまった方が理にかなっていますし、自然に仕上がります。

仕上げの工程は回数や手順が決まっている訳ではありませんので、程々で止められるセンスが問われます。

巧くできたとしても、お客様のイメージより多かったり少なかったりしたらアウトです。

今回は、事前に小さいピースを板目柾目それぞれに、塗装とエイジングの仕上げを施し確認して頂きました。

写真になってしまうと迫力半減ですが、椅子が余裕で10脚寄せられるテーブルってなかなか凄いですよ。

 

 

おかげさまで製作物の大きさランキング、自己記録更新です。

上手くいけばオリジナル製作テーブルの、寸法の設定を変えようかとも思いましたが、やはり3Mは規格外でした。

特注にて製作いたしますのでご入用の際はお見積もり致します。

Shere
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