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ステンドドア修理 前編 | キヤアンティークス
From Factory

ステンドドア修理 前編

 

お客様より玄関ドアに使われている19世紀末〜20世紀初頭のステンドグラスを不運にも割ってしまったと修理のご相談を頂きました。

 

 

こちらの住宅、キヤアンティークスでプロデュースした物件で、新築当初から商品はふんだんに使って頂いておりますが、築17年にして初のトラブル出動となります。

患部の写真を数枚送って頂き、だいたいの状況を把握。

いつもの通り松竹梅の修復プランと、修理にあたり想定される材料、工具を持参して現場に向かいました。

 

普通の窓に仕込んだステンドグラスであれば、比較的簡単に枠ごと取り外し持ち帰る事ができるのですが、玄関ドアは防犯、防水を考えて厳重な造りに加工して取り付けていますのでそういうわけにもいかないでしょう。

こちらも内側はオリジナルのガラスパテでしたが、外側にはキヤアンティークスで製作したアイアンの面格子とクリアの板ガラスを後付けしてあります。

クリアガラスは外側から抑え渕で止めてありセオリーとは違う作りです。

当時何か事情があったんでしょうね。

 

まずはステンドグラスを外すため、室内側からガラスパテを削ってみます。

1周キレイに除去して押さえ釘を抜いたところでこの段階ではまぁ外れないもんです。

今度は外側の面格子と板ガラスを外します。

 

 

ここは防水のシール材で接着されている事を想定していましたが、案外すんなり外れてくれました。

木枠とステンドグラスの間に入っていたガラスパテが接着剤になっています。

本来この作業は安全のため木枠ごと寝かせた状態で作業するのがセオリーですが、今回は代わりのドアの取り付け等、作業が大袈裟になるのでドアを外す作業は見送り、ドアの内外から作業に望みます。

イギリスに倣って内開きなのでいつもとちょっと勝手が違いますが…

 

 

 

上手く外れました。

板ガラスと面格子を外側から仮に戻して、一旦現場を納め、お客様と修理の方針と使う材料を打ち合わせして、ステンドグラスは工房に持ち帰ります。

Shere
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